近年、葬儀のあり方が変容しています。
最近通夜や告別式へ参列する機会も激減していると感じませんか。
ここへ来て、盛大な葬儀よりも、家族だけで執りおこなう家族葬が増えているのです。
こちらの記事では、家族葬が増加している割合とその理由などについて紹介します。
家族葬の割合が増加している現状
最近、葬儀へ参列する機会がめっきり減りました。
以前は大々的な葬儀がおこなわれていた著名人でも、家族葬ですませることが多いようです。
後日「身内のみで家族葬を執りおこないました。」と、連絡を受けることも多くなりましたよね。
現実に、以前からの葬儀は減少傾向にあり、逆に家族葬の割合は増加しているのです。
葬儀のデータで見る家族葬の割合推移
実際に家族葬の割合はどの程度なのでしょうか、
かつては、一般的な葬儀が多数を占めていた葬儀形態ですが、コロナ禍となり、家族葬が大幅に増加しているのが現状です。
ある調査によると2022年には、いわゆる一般的な葬儀よりも家族葬の割合が大きく上回りました。
当社の実績でも、現状では全体の6~7割が家族葬となっています。
一日葬や直葬の割合も増加
また家族葬にくわえて、一日葬や直葬の割合も増加しています。
コロナ禍以降、一日葬や直葬は人との接触を最小限にすることが可能なため、増加したと思われます。
さらに以前の葬儀では、通夜や告別式で会食がおこなわれることもあたり前でしたが、これらもコロナ禍となり、控えられるようになったことも要因として大いにあるでしょう。
家族葬が増加している理由
ここからは、家族葬が増加している理由をあげてみます。
葬式の簡素化
以前は豪華な葬儀こそステータスのあらわれ、のようなイメージもありました。
生前功績を残した人ほど、立派な葬式を執りおこなうことがあたり前だったような気もします。
残された遺族は、故人のために「簡素な葬式というわけにはいかない」「お父さんにふさわしい立派な葬式をあげないと……」「あまりにも安っぽい葬儀では親戚にもご近所にも恥ずかしい」
このような思いがあったでしょう。
生前のお付き合いが多い人などは、「家族葬でおこないました」などと後日連絡をすることは、不義理だったり非常識だったりといった印象まであったくらいです。
しかし今は様相が一変しました。
最近の葬式は、より簡素化されているのが現状です。
家族葬で小規模な葬儀が人気に
今は、家族葬のような小規模の葬儀が人気となり、主流となっています。
どんなに著名人であっても、家族葬で終わらせることが多い状況です。
さらに、葬儀の形は簡素化されています。
以前は、通夜と告別式で、2日間かけて葬儀をおこなっていたのが通例でした。
しかし今は、通夜を省略して1日ですべての葬儀を終わらせる、1日葬も人気があります。
ごく親しい家族だけで葬儀告別式をおこない、そのまま火葬場へ向かうケースです。
さらには、直接火葬場へいき、そこで簡単なお経をあげて火葬をおこなうケースも増えてきました。
こちらは直葬や火葬式と呼ばれています。
かかる費用や日数も大幅に削減できるため、家族やまわりの人たちも助かるのでしょう。
大々的な葬儀が減ってきた昨今、さらに追い打ちをかけたのがコロナ禍です。
それまでは、豪華な葬儀をすることがあたり前だった世の中なので、経済的に多少無理をしてでも葬儀にお金をかけていた人もいるでしょう。
しかし、コロナ禍となり大勢の人が集まることは控えられるようになりました。
親戚でさえ参列せずに、本当の家族だけで葬儀をあげることも当たり前となり、まさに家族葬が一般化したのです。
お金も手間もかかる葬儀を簡素化するために、コロナ禍は好都合だったのかもしれません。
家族葬であれば、大勢での会食も避けられるため、感染拡大防止もできます。
オンライン・リモート葬儀も人気に
時代はコロナ禍となり、何でもオンラインでおこなわれるようになりました。
葬儀も例外ではありません。
人と人の接することが制限されるなか、オンラインでのリモート葬儀も登場しています。
このように、近年葬儀の形態は多様化してきているのです。
家族葬のメリット|人気の理由
家族葬が人気となり、その割合が拡大している背景には、家族葬にはメリットがあるからです。
葬式はめんどくさいことが多い
以前は2日にわたり通夜と告別式をおこなうスタイルが一般的でしたが、これだけの葬儀の一連を執りおこなうには大変なことが多いのも事実です。
葬儀の打ち合わせからはじまり、やらなければならないことが山のようにあります。
- 葬儀の飾り付けをどの程度のランクにするのか決める
- 会食の食事スタイルやメニューはどうするのか決める
- 香典返しの品物を決める
- どこまでの人に声をかけるのか考える
- 通夜はろうそくの火を絶やさないよう故人に寄り添う
- 通夜振る舞いの翌日に午前中から告別式
- 告別式の後は火葬場へいく
このように従来の葬儀には、やるべきことが多すぎるのも事実です。
葬式で疲れてしまう
2日間にわたる一連の葬儀がすべて終わると、疲労困憊です。
大勢の人がお線香をあげに来てくれることは、ありがたいと思う反面、たくさんの人へ気をくばる必要があり、精神的にも疲れてしまいます。
故人を亡くし、故人とゆっくり寄り添う暇もありません。
それに比較すると、家族葬は非常に気もちが楽です。
葬儀は金銭的にも大変
以前からの一般的な葬儀を執りおこなうとなると、金銭的にも高額になりがちです。
大勢の弔問客をまねき、2日間にわたって一連の葬儀をおこなえば、100~200万円はかかってしまいます。
この不景気の時代に、葬儀にかかる費用の割合は痛いものがあるでしょう。
家族葬で執りおこなえば、金銭的にもおさえられる点が大きなメリットです。
家族葬のデメリット
ここからは家族葬のデメリットを紹介します。
家族葬はやっぱり寂しい
生前、多くの人から愛された人ほど、家族葬でひっそりと葬儀をおこなうことは寂しいと感じてしまうものです。
これまで交流があったたくさんの人たちに囲まれて送ってあげたかった……、そう感じても不思議ではありません。
ときには、「やってあげられなかった」という思いが、罪悪感のようにいつまでも残ってしまうこともあります。
家族葬で親戚や友人を呼ばないと後から何かいわれそう
コロナ感染や金銭的なことも考えて、家族葬にしたいのはやまやまだけれども、やはり人の目が気になる、というデメリットもあります。
親戚や友人、お世話になった人を呼ばないことで、後になって何かいわれるかもしれない、といった懸念です。
おつきあいの度合いや、地域性などによっても変わってくるでしょう。
葬儀は一度限りのことなので、当然ですが取り返しはつきません。
まわりにどのような人がいるのかや地域の風習などを鑑みて、家族葬にするのかどうかを考える必要があります。
もしも家族葬ですませた後から、誰かに何かをいわれた場合には、後日あらためて「お別れ会」のような形で故人とお別れする場を設けることも可能です。
家族葬の疑問あれこれ
ここからは、家族葬についての疑問点を紹介します。
家族葬の香典はどうすればいいの?
喪中はがきなどで「家族葬にて執り行いました」という知らせを、後から受けた場合に気になるのが香典です。
香典をどうするのかは、生前のお付き合いの度合いにもよります。
- 現金での香典を渡す
- お線香や花などを送る
- はがきでお悔やみを伝える
- メールやLINEでお悔やみを伝える
- 何もしない
さまざまな方法が考えられますので、故人との関係性によってよりふさわしい方法を考えるといいでしょう。
家族葬と言われたら弔電を送る?
事前に「家族葬ですませます」といわれた場合には、弔電を送るべきなのでしょうか。
こちらも、それまでのおつきあいの度合いによりますが、弔電を送ることでお悔やみの気持ちを伝えられると思えば、弔電を送るのもひとつの手です。
家族葬が終わったらその後は何をする?
家族葬が終わったら、その後は知らせるべき人には通知をします。
- 故人が亡くなったこと
- 葬儀は家族葬ですでにすませたこと
- 香典を辞退する場合にはその旨を記載する
親族や親しい友人などには、49日法要ころまでに報告をするといいでしょう。
生前から、年賀状のやりとりだけといった仲であれば、年末11月下旬ころに喪中はがきで報告をします。
群馬県で家族葬をお考えなら|たまゆら葬社にご相談ください
大切な故人を大切におくりたい、これは誰しも同じです。
高額なお金をかけて豪華絢爛なお葬式をあげることだけが本質ではありません。
価格をおさえられるところはおさえて、気持ちをこめておくりたいものです。
たまゆら葬社では、さまざまな葬儀の形をご用意しており、低価格でも、大切に故人様をお送りいたします。
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